一丁目通信

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  • 記事:佐藤
  • 2018年4月

マクソーリーの素敵な酒場

ニューヨーク、160年前のパブ。
店の主人は午前中の回転から店先でじゃがいもの皮を向きつつ店に入り浸りの行き先のない常連の老人たちの相手をし、夕方には仕事終わりの男たちの為、水の中に冷やしたジョッキにビールをついで出す。
ビールはライトとダークの2種類、飲み物はそれしかない。床は客が靴底につけてきた砂まみれであちこちが踏むと軋む木の床。
そんなパブが舞台になっている「マクソーリーの素敵な酒場」は現存するニューヨーク最古のパブを、雑誌ニューヨーカーのライターが記録した本です。
ついさっき見てきたような表現で書かれており、客の描写から店主の交代によるお店の変遷、生き生きとした歴史書のようであり細部まで作り込まれた小説のようであり楽しい本です。

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