- 一丁目通信
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こんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、本当に面白いと言える映画を紹介していきたいと思います。今回紹介するのは、シドニー・ルメット監督によって制作された「12人の怒れる男」(劇場公開1957年)です。シドニー・ルメットは、アメリカの硬派な社会派映画を撮り続けた監督です。
この作品は、父親殺しの罪に問われた少年の裁判で、陪審員が評決に達するまで一室で議論する様子を描いています。サスペンス映画の中でも、密室劇の金字塔として高く評価されており、ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられ、「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という〝映画は脚本ありき〟と証明した内容になっています。脚本は、レジナルド・ローズ考案で、実体験を元に構想、執筆されたそうです。
最近の映画は、映像の美麗さに重点を置いていますが、この作品は本当に一人一人の個性も良く、セリフも大変印象深く、開始10分程であっという間に、白熱した議論に引き込まれます。また、この作品の映像は全編モノクロなのですが、モノクロ映像が苦手な方であっても落ち着いて鑑賞出来ます。モノクロの映画を観たことがない方は、まずはこの「12人の怒れる男」からチャレンジしてみてはどうでしょうか?きっと古臭い映像ならではの魅力にはまるはずです。