- 一丁目通信
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本の映画監督でビジュアリスト、「格好いい映像」といえば「犬神家の一族」でおなじみの市川崑監督がやはりその筆頭に思い浮かびます。邦画っぽくない「クール」で「スタイリッシュ」な映像が特徴です。「市川崑と犬神家の一族」という新書では、なぜ市川崑作品はああも特徴的なのか?が解明されています。エピソードとして印象深いのが、東京オリンピックの記録映画完成後、批判が殺到し国会で取り上げられ「記録としてしっかり残して然るべきなのに芸術に偏りすぎていてけしからん」という意見が多かったようです。選手と身内くらいしか見ないようなものよりも、いま見ても市川崑らしい美学の炸裂した映像にこそ価値があると私は思うんですが…(オリンピックどうでもいいし…)